テキストサイズ

シャイニーストッキング

第16章 もつれるストッキング5  美冴

 主な登場人物おさらい(3)

 蒼井美冴(あおいみさえ) 37歳

 『○○商事株式会社』コールセンター部の派遣社員であったが、1997年8月から紆余曲折あって『新プロジェクト企画』コールセンター部主任に抜擢される。
 過去1992年8月に離婚。
 その後、沢村悠司と婚約していたが、彼を1995年の阪神淡路大震災で失う。
 その彼の訃報による衝撃から約二年間ウツ的状態となり引きこもり生活を送った後、なんとか派遣社員として社会生活に復帰した。
 そしてコールセンター勤務時は彼に対して喪に服すという想いを自らに律し、常に黒い服装を課したせいにより周囲から『黒い女』と呼ばれている時期があった。
 だが1997年夏、不思議な因果の巡り導きにより、上司である大原浩一との一夜の逢瀬をきっかけに『黒い女』から『黒くないいい女』へと覚醒をし、現在に至る。
 

 故 沢村悠司(さわむらゆうじ)享年36歳

 美冴の元婚約者。
 1995年1月、阪神淡路大震災で命を落とす。
 穏やかで知的であり、日本を代表するトップアマチュアサーファーというある意味特別な存在感の男であったが、その死が美冴の運命を大きく、決定的に変えた。
 今も彼の記憶は、彼女の心の奥底に生き続けている。


 新井紀之(あらいのりゆき) 30歳

 カフェバー『波道(はどう)』オーナー。  
 そしてゆうじの遺産といえる『Ga’s yms』というサーフブランドの社長を継いでいる。
 ゆうじの友人であり、ファミリー的な存在であり、そして唯一美冴の過去を知り、理解している数少ない人物。
 美冴にとっては彼の店は、大切な思い出であり、時の止まる場所であり、過去と現在を繋いでいる存在でもある。


 武石健太(たけいしけんた)28歳

 保険部総合職。
 佐々木ゆかりの大学の後輩
(ゆかり姫という『黒歴史』を知る数少ない人物でもある)
 ゆかりに憧れ、今も心のどこかで慕い続けているのだが、現在は蒼井美冴の心を支え、保つ、唯一無二の恋人である。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ