テキストサイズ

シャイニーストッキング

第15章 もつれるストッキング4    律子とゆかり

 102 フェチな浮気な筈…

  わたしと彼の間に流れている時間は二年半、そして松下秘書との間はまだ四日間。

 どんなに松下秘書が美しくとも、いくらそのストッキング脚の魅惑に魅了されようとも、それにどうせ二人の関係は、昨夜の新潟出張の一夜の出来事…
 それは男ならば例え強度のストッキングフェチの性癖嗜好を刺激されようとも…
 いや、そのストッキングフェチの思考を刺激されてしまったからこその彼のオスの本能の衝動の顕れという助平なフェチ男の…
 つまりは浮気なのだ。

 仮にもしもわたしがストッキングフェチ嗜好の男であったならば…
 間違いなくこの松下秘書の美しさ、ストッキング脚の魅惑さに魅了されてしまうに違いない。

 いや実は、先の美冴さんやこの二日間の伊藤敦子によるビアンの刺激もあるのだろう…
 この松下秘書さんの魅力はわたし自身の内心の心を秘かに揺るがせてもいるのだ。

 だからこそよけいに、彼の想い、昨夜の昂ぶり、そしてストッキングフェチの嗜好の高ぶりと昂ぶりが…
 分かる様な気持ちもある。

 間違いない、ストッキングフェチの性癖嗜好、思考を刺激されての浮気なのだ…

 浮気…
 浮気心…

 それはよくシャネルの残り香を付けられていた銀座のお姉さんと同じ…
 その銀座のお姉さんとの浮気…
 この松下秘書との浮気…
 それはわたしにとっては同じ浮気であり、存在感である。

 それはつまり…
 銀座のお姉さん=松下秘書
 そういう意味での存在感の位置。

 そしてあの銀座のお姉さんが秘書になったという意味では決して無く…
 所詮、彼女のストッキング脚に魅せられてのオスの性癖嗜好を刺激されての…
 浮気でしかないのだ。
 
 だからわたしは浮気ならば揺るがない…

 だって出来る男ならば浮気の一つや二つ、いや、わたしの愛する男は魅力溢れる男であるから…
 だからこそ当然、オンナにモテる。

 それをいちいち気にする様では、いや、過去の『黒歴史』を顧みればこそ…
 彼の浮気なんて全く気にならない。

 だってわたしは愛されている自信があるから…

 わたしはチラチラと松下秘書と彼を秘かに観察しながら…
 そう自分自身に言い聞かせていく。

 そう、実は必死に…
 揺らぐ心を抑え、押さえ、落ち着かせ様と…
 必死に言い聞かせていくのだ。

 じゃないと…
 

エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ