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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 127 ビアンな夜(68)

 舐めずにはいられなかったのだ…

 覆われているエスの思考の衝動が…
『舐めろ』『しゃぶれ』『狂わせろ』
 と、命じてきたのである。

「はぁっ、んんっ、や、あぁぁ…」
 みさえはわたしの唇と舌先の感触に、いや、快感に、全身をブルっと震わせ、喘ぎ、激しく身悶える。

「はぁぁ、み、みさえぇ、あ、あぁ甘いわぁ…」

 そしてそう囁きながら…
 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 と、淫らな音を響かせながら舐めていく。

 だが…
 本当に甘いのだ…

 鼻腔にはみさえ特有のムスクの甘い香りが漂い…
 舌先には、まるで蜜の如くの甘さを感じてくるのだ。

「はぁ、ゆ、ゆかりぃ、はぁ、んんっ、あぁぁ…」

 そしてこのみさえのややハスキーな声での喘ぎ声…
 これがまた、堪らない快感を、昂ぶりを、与えてくる。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 わたしは夢中になって、この対照的な薄いヒダを舐め、しゃぶっていく。

 そして…

 そして…
 みさえの…
 同性の…
 女性の…

 ヒダの感触は柔らかい…

 そして…

 本当に甘いのだ…

 男達が…
 いや、彼が…

 夢中になって…
 舐め、しゃぶってくる想いが…
 分かる様な気がしてきていた。

「はぁぁ、ゆ、ゆかりぃぃ…」
 そしてわたしの舌先が、硬く、小さく、コリッと勃起しているクリトリスを探り当てる。

「あ、ぁぁ、こ、コレね…」
 思わず感嘆の声を漏らしながら、舌先をクリトリスに伸ばしていく。

「はぁんっ…」
 みさえはその瞬間に、全身に電流が走り抜けたかの様にビクッと大きく震え…


 そしてみさえは…

 あっという間に絶頂感の叫びを上げてきた…

 既に一触即発の昂ぶりだったのだろう…

「はぁん、あぁぁぁ…や、だ、ダメぇ…あぁぁぁ……」

 そして股間にあるわたしの頭を両手でグッと掴み、腰をのけ反らせ、震え、悶え、喘ぎ…
 みさえは絶頂し、愉悦の、喜悦の叫びを上げていく。

「あぁぁぁぁぁ…………」

 そして…

 舐めているわたしにも、そのみさえの絶望感は…
 絶頂の昂ぶりが、伝わってきた。

 そう、わたしとみさえは一つにシンクロしているから…

 そして、それが…

 同性愛の深い快感だから…

「はぁぁ、み、みさえぇ……」

「っくぅぅぅ…ゆ、ゆかりぃ……」





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