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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 219 あるシーン…

 杉山くんの乗るタクシーが50M程走った辺りであった…

 突然…

 そのタクシーのテールランプが赤く輝いたのだ…

 そしてそのタクシーは停車をし、すると中から杉山くんが降りてきたのである。


「え……」
 
 そしてそのタクシーを降りた杉山くんが、こちらに、つまり、わたしの方に小走りで向かってきたのだ。

 わたしはその様子を漠然と見ながら、ドキッとしてしまう…

「え、な、なに?…」

 まさか…

 これは…

 このシーンは…

 杉山くんがこちらの方に小走りで向かってきて、わたしをおもむろに抱きしめ、キスを…



 わたしは一瞬、そんな映画のワンシーンを想い浮かべてしまい、ドキッから、ドキドキと胸を高鳴らせてしまっていた。


「あ、あぁ、部長ぉ…」


 そして杉山くんは小走りでわたしの目の前に来て、そうわたしに声を掛けてきたのだ。

「え…」



 ドキドキドキドキ…




 ま、まさか…




 だが、そのまさかであった…





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