
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
169 彼のおかげ…
さすがにわたしはこのビルの最上階の一角の共有スペースでカップラーメンを食べつらかったのだ、だからわたしは給湯室脇の休憩スペースで食べる事にした。
もしもその休憩スペースがいっぱいであったならば仕方がないが、部長室で食べようか…
そう思っていた、なぜならば、あの狭い部長室の中にカップラーメンの匂いが残るのが嫌であったから。
「あら、佐々木部長、お疲れさまです」
「あ、ここどうぞ…」
「お珍しいですねぇ…」
「佐々木部長もカップラーメンなんか食べるんですねぇ…」
等々、お湯を入れたカップラーメンを手に休憩スペースに行くと、数人かの女性スタッフがそう声を掛けてくれてきたのである。
確かに以前はこんな感じで女性スタッフ達に声を掛けられた記憶が無かった…
やはりわたしはこんな気楽に声を掛けてもらえるような感じに丸く、柔らかな印象に変わったのだろうか…
それを凄く実感してきていた。
そしてこうして声を掛けてもらう、もらえる事がこんなにも嬉しい事なんだ…
と、改めて感じてもいたのだ。
以前のはわたしは出世する毎に周りの目が、そして同期や、それに近い環境のライバル達の目を必要以上に意識してしまい、無意識に周りに対してバリアを張っていた…
そんな気がする。
だから、逆に、周りから仕事以外の事で気安く話し掛けられたくない…
いや、それを避けていた節もあったし、そうしていたと思う。
だが、それは、必要以上に敵を作る…
と、いう難点もあった。
そしてなんとそれは一番身近な存在であり、公私共に大切なパートナーの筈である元夫が露骨に露わにしてきたのである…
また、逆に、彼、大原本部長の在り方によって、諭されたともいえたのである…
『丸くなった…』
『カドが取れた、消えた…』
『柔らかくなった…』
それらの言葉は、いい事しかない…
のだ、と、わたしには想える様になってきていた。
そしてそれは…
笠原主任や、蒼井美冴さん曰く…
『大原本部長のおかげ…』
『愛されているおかげ…』
そしてわたしが彼への
『愛を、愛情を自覚した、している、おかげ…』
なのだと思う。
だから…
早く、彼に逢いたい…
そして抱かれたい…
愛されたい…
さすがにわたしはこのビルの最上階の一角の共有スペースでカップラーメンを食べつらかったのだ、だからわたしは給湯室脇の休憩スペースで食べる事にした。
もしもその休憩スペースがいっぱいであったならば仕方がないが、部長室で食べようか…
そう思っていた、なぜならば、あの狭い部長室の中にカップラーメンの匂いが残るのが嫌であったから。
「あら、佐々木部長、お疲れさまです」
「あ、ここどうぞ…」
「お珍しいですねぇ…」
「佐々木部長もカップラーメンなんか食べるんですねぇ…」
等々、お湯を入れたカップラーメンを手に休憩スペースに行くと、数人かの女性スタッフがそう声を掛けてくれてきたのである。
確かに以前はこんな感じで女性スタッフ達に声を掛けられた記憶が無かった…
やはりわたしはこんな気楽に声を掛けてもらえるような感じに丸く、柔らかな印象に変わったのだろうか…
それを凄く実感してきていた。
そしてこうして声を掛けてもらう、もらえる事がこんなにも嬉しい事なんだ…
と、改めて感じてもいたのだ。
以前のはわたしは出世する毎に周りの目が、そして同期や、それに近い環境のライバル達の目を必要以上に意識してしまい、無意識に周りに対してバリアを張っていた…
そんな気がする。
だから、逆に、周りから仕事以外の事で気安く話し掛けられたくない…
いや、それを避けていた節もあったし、そうしていたと思う。
だが、それは、必要以上に敵を作る…
と、いう難点もあった。
そしてなんとそれは一番身近な存在であり、公私共に大切なパートナーの筈である元夫が露骨に露わにしてきたのである…
また、逆に、彼、大原本部長の在り方によって、諭されたともいえたのである…
『丸くなった…』
『カドが取れた、消えた…』
『柔らかくなった…』
それらの言葉は、いい事しかない…
のだ、と、わたしには想える様になってきていた。
そしてそれは…
笠原主任や、蒼井美冴さん曰く…
『大原本部長のおかげ…』
『愛されているおかげ…』
そしてわたしが彼への
『愛を、愛情を自覚した、している、おかげ…』
なのだと思う。
だから…
早く、彼に逢いたい…
そして抱かれたい…
愛されたい…
