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ほしとたいようの診察室

第4章 心と身体



「目の下みるよ〜、うーん。顔色もあまりよくないね」

大海先生はわたしの下瞼を下げて、様子を見た。


「お腹、少し触っていくね。痛かったら言ってね」




左から右へ、ゆっくりと下腹部を押していく。




「ぅ、いっ……」




右側の下腹部に、痛みが走る。軽く抑えられているだけなのに、ぐっと痛みが出た。



「ごめんね、ここ痛い?」



声も出せずに頷く。



「わかった、ありがとう。ゆっくり起き上がってね」



大海先生はカルテにメモを取ると、わたしに向き直った。


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