
ほしとたいようの診察室
第4章 心と身体
「はい、終わり」
気がつけば採血は終わり、腕には絆創膏が貼られていた。
「具合は大丈夫かな?」
目を開ける。吹田先生がわたしの顔を覗き込んでいた。
「……はい、大丈夫です」
「じゃあ、ゆっくり起き上がって。次はまた、1ヶ月後。血液検査の結果見ながら、飲み薬調節するからね」
「わかりました」
頷いたのを確認すると、
「次回は、誰に連れられなくても来るように」
吹田先生に、そう釘を刺された。
「……は、はい。ありがとうございました」
内科の診察室を後にする。
次は、婦人科の診察だった。
