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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出












「ううん。できるだけのんちゃんと一緒にいたいからね」







「……?!」








真っ直ぐにわたしを見下ろすと、なんの躊躇いもなく陽太先生は口にした。心のど真ん中を撃ち抜くような一言。


その一言が、どれだけわたしの鼓動を走らせるか、陽太先生はわかっているのだろうか。




わかってて言ってるのなら、相当意地が悪い。

吹田先生くらい意地が悪い。







心の中で足踏みしながら、照れ隠しにキッチンへと急ぐ。









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