ほしとたいようの診察室
第8章 入院生活は続く
ご、ご褒美……?
「え? ……なんですか?」
退院の目安が出ただけでも十分にご褒美だと思っていたが、まだ何か嬉しいことがあるんだろうか……?
いや、イタズラ好きの吹田先生である。鵜呑みにするのは危険だ。
向き直った吹田先生の顔を、おそらく怪訝な顔で見つめてしまったに違いない。
「なに警戒してんの」
おかしそうに、吹田先生が声をあげて笑う。
「……だって……!」
言葉に詰まっているわたしをよそに、吹田先生は穏やかに告げた。
「1日、外出許可を出そうかな」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える