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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く




ご、ご褒美……?




「え? ……なんですか?」


退院の目安が出ただけでも十分にご褒美だと思っていたが、まだ何か嬉しいことがあるんだろうか……?

いや、イタズラ好きの吹田先生である。鵜呑みにするのは危険だ。

向き直った吹田先生の顔を、おそらく怪訝な顔で見つめてしまったに違いない。



「なに警戒してんの」



おかしそうに、吹田先生が声をあげて笑う。



「……だって……!」



言葉に詰まっているわたしをよそに、吹田先生は穏やかに告げた。









「1日、外出許可を出そうかな」








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