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ほしとたいようの診察室

第7章 回想、主治医の苦悩



のんちゃんには、どうしてそんなことをしたのか、あとからじっくり話を聞いた。




のんちゃんはだんまりを決め込んだあと、ようやくぽつっと、つぶやくように言った。









「だって、おそと、でたかった。のんちゃん、いっぱいがんばってるのに」










ぼろぼろと、新しい涙がこぼれ落ちる。













「……よーたせんせい……つれてってくれるって、いったのに」










……俺のせいだ。

この日ほど、悔やんだことはない。


……

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