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ほしとたいようの診察室

第7章 回想、主治医の苦悩




ある日の医局。

優先生と休憩が重なった。



相談もままならないようなその日は、2人で横並びにカルテを入力しながらパンを齧っていた。




「優先生」




「なんだ?」





優先生は視線をパソコンの画面に集中したまま、耳だけこちらに傾ける。



「俺、のんちゃんのこと、少し頑張らせる方向で行こうと思います」



「……というと?」




完全に、優先生の挙動が止まる。











「……のんちゃんの賢いところを信じて、一緒に頑張る、ってことです」





……

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