ほしとたいようの診察室
第6章 回想、はじめまして
診察会場は広い部屋だった。カーテンで仕切られた簡易的な診察室が6つ並んでいる。
だいたい2分に1人か……と考えていると、優先生から飲み物を手渡された。
「早く、正確に。基本を忘れずに。これも大事な仕事だ」
礼を言って、言葉ごと受け取る。
「じゃ、またあとで」
優先生はそう言うと、『2番』の自分のブースに消えていった。
ブースの中は、机と椅子、簡易ベッドが用意されていて、簡単な診察室になっていた。
白衣を羽織り、名札を首から下げる。
補助で入ってくれる看護師さんに挨拶をして、簡単な打ち合わせをする。
それからすぐに、健康診断が始まった。
……
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