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ほしとたいようの診察室

第5章 プリンを作ろう



「どうだ?食事は?」


手をつけられていないお膳と、布団に包まったままのわたしを見ながら、優先生は言った。


「……食堂のプリン、持ってきた。これなら食べられるかと思って」


優先生はお膳をよけると、代わりに食堂のプリンを2つ、テーブルに置いた。


でも、何も口に入れたくなかった。



……あの大好きなプリンでさえ。




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