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ほしとたいようの診察室

第5章 プリンを作ろう




「だめっ……!! 先生、近づかないで……!! わたしが……嫌だから」



反射的に自分の口から大きな声が出た。

ヒステリックに叫んでしまった自分に驚いて、陽太先生を傷つけるような言葉しか出なかった自分が、さらに嫌になる。


言い終わる前に、喉が熱くなって、また涙が出た。


せめて気づかれないように、深く、布団に潜る。


「……わかった、のんちゃんがもう少し良くなったら、一緒に食べようか」


陽太先生は、落ち着いた声で続けた。





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