
ほしとたいようの診察室
第5章 プリンを作ろう
大海先生は、
「喘息の治療と並行して、弱めのホルモン剤で慣らしていけたらベストですかねぇ……そうしてる間に、あの感じだと腹痛かなりでそうなんですけど……いけるかなぁ」
と、カルテを見つめながら、心配している。
でもやるでしょうよ、大海先生は。
大海先生、自分では無自覚だけど、意外と鬼なの知ってるよ、俺。
「でもさ、小児の時の先生方もいるし。上手くいかなきゃパワーで解決もできるよ。大丈夫大丈夫」
「吹田先生……こわ笑」
大海先生はそんなこと言って、少し引いたような顔するけれど、のんちゃんにとっておっかないのはお互い様でしょう。
「冗談だよ。でも陽太先生と優先生と蒼音くんにはサポートお願いしておく」
「それがいいですね、こっちも叶恵さんは確保してます」
