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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

田中理沙はライトの明かりを、玉ねぎの段ボールの箱に近付けて見た。よく見ると、段ボールの箱の上に、各年度、高滝部落関係書類在中と書かれていた。これってここの高滝部落の書類だと、分かった田中理沙は、仕事は銀行で調査をする専門職だった。彼女の場合は、特に不動産調査が専門だった。つまり簡単な話、この案件には、お金が貸せるのか?ダメなのか?きめるのが仕事だった。どうりで鼻が言い訳だ。田中理沙は高滝ダム建設関係の書類をあけて、書類を覗き込んでいる。A4に入っている書類を、次々に段ボールから出している。この薄暗い中で、ライトだけで、状況を分析する能力は、さすがだった。なぜ無人なのか?何故だ、何故だ、と考える力が凄かった。これは普通の女子社員にない能力だった。犬には、鼻のいい奴がいて、麻薬犬は麻薬をかぎ分けるのが得意だった。あった、あった、これよ、これ、A4の封筒から、高滝部落の住宅地図と構図が出て来た。田中理沙は高滝部落全体が分かる地図を探していたのだった。

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