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そして愛へ 「改訂版」

第1章 そして愛へ 「改訂版」

 生理にならなければいいと思ったことや、進さんに抱いてもらっているほうが嬉しいと思ったことなど、わたしの気持ちにすこしずつ変化がおきているみたい。わたし、進さんとセックスをするのを嬉しいと思っているみたい。いいわ、それがいまのわたしの正直な気持ちなんだから、進さんに気持ちよくしてもらってセックスを楽しむことにしましょう。
 進さんが、
 「かおりさん。ゆかたを置いておくね」
 と言ってタオルを渡してくれたとき、あわてていたのでなにも持たずに露天風呂に入ったのだと思って恥ずかしかったです。
 進さんはゆかたを置いておくと言ってくれたけど、下着は持ってきてくれなかったのかしら。そうか、わたしの下着に触るのはわるいと思って、ゆかただけを持ってきてくれたんだわ。そのとき、進さんは困ったでしょうね。進さんの困った顔を思い浮かべてクスッと笑いました。そして、進さんを可愛いと思いました。
 わたしが、露天風呂からあがりましたら進さんが入りました。そのあいだに下着を着ました。進さんは露天風呂からあがってきましたら、わたしを優しく抱いてキスをしてくれました。
 「セックスのときじゃないキスは、はじめてですね」
 「キスも、セックスです」
 「恥ずかしい」
 わたし、まっ赤になって進さんに抱きつきました。もっとキスしてくださいというように、進さんを見つめて目をつぶりました。

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