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そして愛へ 「改訂版」

第1章 そして愛へ 「改訂版」

 進さんは前から、わたしを旅行につれていってあげたいと言ってくれていたのですが、3月は学年末でしたし4月はわたしが風邪をひいたりしましたので、5月になりました。
 つれていってもらえるならどこでもいいですと言いましたら、和歌山の白浜温泉にしてくれました。14日の朝、レンタカーの乗用車で行きました。進さんは、都会では自家用車はいらないと言って必要なときレンタカーを借りるそうです。
 途中、「とれとれ市場」という面白い名前の大きな魚介類の販売所の食堂で、お昼ご飯を食べました。新鮮な魚が、とっても美味しかったです。わたしは、とくにイカの刺身が美味しかったので追加注文をしました。
 お昼ご飯のあと、アドベンチャーワールドに行きました。白浜温泉の旅館には、夕方に着きました。離れ家の落ち着いたいいお部屋でした。夕食に新鮮な魚料理がたくさんでました。進さんが特別注文をしてくれました、アワビの刺身とステーキが美味しかったです。
 この離れ家には温泉の露天風呂があって、わたしは3回も入り朝も入りました。もしかして、進さんがいっしょに入りませんかと言うかもしれないと思ったのですが、言いませんでした。わたしが、恥ずかしがるからと思ったのでしょう。まだ、進さんといっしょにお風呂には入れません。でも、考えてみたらおかしいのです。お風呂にいっしょに入るのは恥ずかしいのに、セックスはするのですから。
 「かおりさん。どうして、そっちの布団に入るの?」
 「えーっ、だって」
 「こっちにおいでよ」
 「恥ずかしい」
 「じゃあ、私が、そっちにいくね」
 わたし、進さんが入りやすいように、上布団を持ちあげました。

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