
おはな畑
第2章 キスマーク
「ひな、うるさい。ちょっと黙れ」
えっ……
唇を離した五条先生の顔が、お色気ムンムン。
「ご、五条せん……っ、ぁ、んんっ……」
実は、二重人格なのか。
数秒前とは打って変わり、完全にスイッチが入っていらっしゃる五条先生は、
ちゅっ……ちゅぅ……
と、水音の混じったリップ音を響かせながら、首から胸へ唇を這わす。
「ご、五条先生、待っ……んっ、急に……」
胸板を押して身体を捩っても、五条先生はびくともせず余裕たっぷりで、
「ん? ひな、なーんにも知らないから。ちょっと、お勉強しないと」
「お、勉強……? そんなのしなくて大丈……」
「何が大丈夫なんだ? お勉強してないからキスマークも知らなかったんだ。俺が付けたキスマーク、他の男に見せびらかして……本当は、ひなにお仕置きしたいんだけど?」
耳元でそう囁くと、
「お、お仕置き……」
「そう、お仕置き。ひなのこと、ちゃんと調教しないと……な?」
「んぁっ……!!」
湯船の底、五条先生の指がわたしの中に入ってきた。
