
扉を開けて AN
第2章 初めての恋
2-2
そこから更に3年が経って
俺とまーくんは同じ高校に入学した
まずまずのレベルの進学校のここには
まーくんの偏差値じゃかなり怪しかったんだけど
「ニノちゃんと同じとこ行きたい!」
なんて嬉しい事を言ったまーくんは
めちゃくちゃ頑張って何とか滑り込んだんだ
俺と同じとこに、なんて言葉を聞いた時は
超嬉しかったけど
要するに ここは家から一番近い学校で
俺だけじゃなく 同中の仲の良い友達も沢山いるし
それにまぁ、俺が居れば何かと便利だろう、
ってのが本音だと思う
