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麻衣香「…」

和真「おい、ちょっと待てって」


面倒を避けたくて
わざと教室に置いてきたのに
そんな事、お構いなしという感じで後を
追ってきた

まるで子供が親の後をついて回る
そんな感じだった


和真「置いてくなって」

麻衣香「なんでついて来るのよ、彼女達
は？」

和真「知らない」

麻衣香「知らないって、まさか無視した
の！？」

和真「ああいう女連中って嫌いなんだよ
うるさいし面倒だし、それに…」

麻衣香「何…」

和真「今はお前を妊娠させる事が第一で
他の女にうつつを抜かしてる場合じゃな
いんだよ」

麻衣香「ちょっ！！あんまりそういう事
学校で…」


女子達「キャーキャー！！」
（黄色い声援）


和真「何だ、やけに騒がしいけど」

麻衣香「…？」


外の騒がしさで
話しが遮られてしまった
何やら女子達が声援を上げてるようだが
一体誰に…


麻衣香「…えっ」

和真「なんだ、あいつか…」


窓から確認すると
声援の中心にいたのは圭だった
圭はこの学校の制服を着ていてまさかと
思うが…


麻衣香「まさか、圭さんも！？」

和真「あれっ、圭もって言ってなかった
っけ？」

麻衣香「聞いてませんよ」


そのまさかだった…