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騎士様は私のボディーガード

第5章 騎士様、デートです♡

「おいお前、絶対従業員に助けを求めるなよ」

「……っ……」

「もうすぐ気持ちイイコト、してやるからよ」



そう言うと男は私の耳に息を吹きかけた。



……気持ち悪い。



そう思ったのと同時に、私の頭の中で何かが切れた。



大勢で取り囲んで刃物で脅して、無理矢理ヤるしか脳のない連中が、女性を気持ちよくなんてできるわけがない。

そうまでしないと女性を相手に出来ないなんて超ダサいよ──って。



「……帰る」

「あ? なんか言ったか?」

「帰るって言ってんの」

「おい、 声出すなって言っただろ」



私の目の前にナイフが突き付けられる。
でも私は怯まなかった。



「刺せば? そしたら大事になって、あんたたち全員捕まるから」

「この女っ……」

「ちょっと次君らだけど、乗るの? 乗らないの?」



その時、帽子を深く被った従業員が近寄ってきた。



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