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騎士様は私のボディーガード

第5章 騎士様、デートです♡

「いい? 声だしたらブスッと刺しちゃうからね~」



私はゴクリと唾を飲み込んだ。
金髪の男に促されて歩き始める。

私の姿は四方八方男たちに囲まれて、周りから気づかれないようになっていた。



シリウス……



私はゴオオオッと音を立てて勢いよく走るジェットコースターを食い入るように見つめた。



シリウス……
お願い、気づいて……

私を助けて……!




「なあ、今度はどこでヤる?」

「やっぱ観覧車じゃね?」



男たちは私を犯す場所を話し合っていた。

「今度は」って、今まで被害にあった子がいたってことだよね……許せない。



男たちは観覧車の列に並ぶとじゃんけんを始めた。



「くそっ、負けたー!」

「一周15分て、長ぇよ!」



うそでしょ……
一周15分もかかるなんて……!

観覧車に乗ってしまったらもう逃げ場はない。
なんとかその前に逃げないとっ……



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