
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
すると、再び景色が歪み――――…
砂の星を拾った街頭の場所へと俺達は戻った。
「――――戻った?」
声が歪んでいない!?
「変な歪みがないですね…現実に戻って来たんでしょうか?」
未來ちゃんは辺りを見渡し…俺の手から指を離した…。
俺の手のひらには…変わらず小さな星の砂が一粒あった。
「こいつの――――記憶?か?」
一粒だけ…ここに落ちていたってのも気になるが…
「この砂…さっきの女性の靴の溝に挟まっていたんでしょうか?やけに行動が一緒だったので…」
「あ~!なるほど…」
しかし、この砂に意思はなく…
砂の見た記憶だけが俺たちに流れた……ってことだろうか?
