
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
花を積んだ車は、俺たちを店に残し…あっという間に出発してしまった。
「相変わらず…せっかちですねぇ美希さんは…」
「まぁ…ね――――、彼女のダメな所でもあり…良いところでもあるんだけど……ヒヤヒヤさせられてばかりだよ」
店に鍵を閉め、美希さんが積み忘れた花やリストを持って岳さんは「やれやれ」と――――…歩きだす。
「――――つ~か、夜の花屋って…なるほど…店が夜からの営業の多い飲食店の近くだから…」
「そ、元々――――俺が夜の店で働いていたから…」
夜の…お仕事――――ふぅ~ん…
で、あの変態三井とも知り合いって訳か…?
どんな店だよ…
「あ――――あそこの…店だよ…おお~…昼間でも相変わらず派手だなぁ…」
10分ぐらい歩いた頃だろうか…飲み屋やキャバクラ、ホストクラブなど集まる通りの一角に、本日多量の花を発注した店が現れた。
全部にキャバクラの店が入った派手目のビル…
一階はメインのキャバクラが入っていて――――早速、美希さんが花飾りを配置し始めていた。
