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貴方はもう用済み

第1章 崩壊する関係

やってきた後輩の涼を睨む自分

『ほら智子。ちゃんと教えてやれよ。先輩めっちゃ怒ってるじゃん。』

二人の関係はもう察しはついてるし説明なんていらない。

そう思った。

『そうだね。よく見ててね?悠太』

ベッドに座りながら智子が涼を抱きしめ、そのまま唇を重ね合わせる

お互いが求め合うように見てるだけで分かる深い快楽を貪る様な口付けだった。

舌が絡み合う音が響く室内

一瞬だけ涼が自分へと視線を向ける

まるで勝ち誇った様な視線に自分の中の怒りは更に高まる。

数分間、見せつけられた二人の抱擁に悔しさが溢れてくる

『相変わらずお前キス好きだな。先輩ともこんなキスしてたの?』

『そんなわけないじゃん❤️いつも淡白でオナニーみたいなSEXしかできない男とこんなエロいキスするわけないじゃん❤️涼だけだよ』

『だってさ。先輩。オナニーみたいなSEXしかできないんじゃこうなるのも仕方なくね?』

智子の言葉に胸が痛む。たしかに自分はどちらかと言えば早い方だと思う。それでもできる限りの事はしてきたつもりだった。大切にしてきたつもりだった

『因みに俺からコイツを誘ったのは最初だけだよ?それだって酒飲みに誘ってきたのはコイツの方からだし。な?』

涼の言葉に

『懐かしいね。アタシがお酒誘って話してる内にいつのまにか気づいたらホテル入っちゃったもんね』

智子が言った言葉。懐かしい。つまり二人の関係はもうある程度長いって言う事だった。

『先輩全く気付いてなかったん?自分の彼女が浮気してるの。先輩とお前が付き合って1か月くらいだよな?』

『うん。そのくらいかなぁ。週1しかエッチしてくれないし欲求不満だったからね。ねぇ悠太?知らないだろうから教えておくけど・・・私、悠太とのSEXで一回もイッた事ないのよ?舐められても挿入されても・・・可哀想だから演技はしてあげてたけどね?』

嘘・・・だ・・・

そう思いたかった

いくらなんでもそんなわけ・・・

『わかったっしょ?先輩が下手くそ過ぎるんスよ。ちなみにコイツけっこうイキやすい体質ッスよ。簡単にイクからむしろ俺の方が物足りないくらいッスから』

『嘘ばっかり❤️アタシが何回もイカされてもうダメって言っても涼やめてくれないじゃん❤️』

『そういう方が好きなのお前だろ?』

『ふふ❤️そういう身体にしたのは涼だよ?』

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