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となりのにぃに

第13章 両親が不在

みりかの部屋に行って、算数をみてやった。



「で、これが意味不明なんだよ」



膨れっ面のみりかに笑いながら、問題を確認した。




「あぁ、これは分母を通分すれば良いんだよ」


「あ、そっか!」




そして自力で問題を解いていった。




「できた! 敬人見て?」


「おしい、 ここは約分できるか確認しなきゃ」


「約分嫌い!」


「嫌いでもやるしかないだろ?」


「もーお!」



またしても膨れっ面なみりかは、約分に気をつけながら宿題を終わらせた。



「お疲れー」


「ありがとう! ってもうこんな時間! ご飯作らなきゃ!」



みりかはノートを無理やり机に閉まって、台所に駆け出した。



「何か手伝おうか?」


「じゃあ、人参の皮を剥いて乱切りにして?」


「りょーかい」




ちっちゃな手で器用にじゃがいもの芽を取るみりかを見ながら人参を切った。



「人参終わったよ」


「ありがとう! じゃあもう1人で大丈夫!」


「そうか…何かあれば呼べよ?」


「はいはーい」




みりかは手際良く調理を進めていった。

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