
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
「……まぁ、そういうことなんだ。」
少し間ができてから、五条先生が呟いた。
「ぇ…ぁ…ゴ、ゴジョウ、セセセ、センセ…」
わたしは心の準備もできてないままで、動揺を隠しきれずあわあわ。
そして、
「ま、もうわかってたと思うけど。俺、ひなと恋人だから。ひなが大人になったら結婚するよ。」
って今度はハッキリと。
「ぁぁあ、あの…」
こういう時、
よろしくお願いします。
とか、
息子さんとお付き合いしてます。
とか、
息子さんをわたしにください。
とか言うのか。
もう頭がぐるぐる大混乱。
すると、
五母「もちろんわかってたわよ〜!ひなちゃんのお誕生日に悠仁が告白したのでしょう?」
五父「向こうで豪から聞いてたさ、随分前にね。なのに、お前は全然言ってこないから。今夜にでも聞こうと思ってたんだが、やっと言ってくれたな。」
え?どういうこと…?
お父様とお母様は、もう知ってたの?
豪って、蒼先生の弟の豪先生のこと?
