
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第67章 鉄剤注射
「…やっと、ちょっと元気になったな。」
「え?」
「ひなの声が明るくなった。」
って、ぎゅっとしてた体を離されて、再び五条先生に見つめられる。
優しく微笑んでくれる五条先生に、五条先生のおかげですって心の中で言いながら、負けじと見つめ続けてみたけど…
「ご、五条先生?そろそろ寝ましょう…か。」
先に負けたのはわたし。
これ以上、五条先生の瞳を見てるのは気が持たなくて、目を逸らしてそう言った。
すると、
「じゃ、今日は一緒に寝るか。」
「えっ?ぁ、ちょっ…わぁぁっ!!」
ってお姫様抱っこで寝室に連れて行かれて、五条先生のベッドにイン。
恥ずかしくてドキドキが止まらなくて、でもうれしくって。
五条先生の体と腕に包まれながら、幸せな気持ちで眠りについた。
