
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第67章 鉄剤注射
それから、診察室に戻ってきて、
「ひなちゃん、次の注射少しお休みする?4日か5日空けようか?」
って、カルテを見ながら藤堂先生が。
「え?そんな、日ずらしてもいいんですか?」
「うーん、できれば今のペースで打ちたいけどね。ただ、ひなちゃんが精神的にあんまりつらいのは良くないから。」
さっきあんな風になっちゃったから、藤堂先生いろいろ考えてくれてるんだろうな。
だけど、本当はペース崩さず注射する方が良いんだよね。
それなら、わたしが頑張らなきゃ…
「そしたら、また3日後にします。」
「ひなちゃんそれで平気?無理しなくていいんだよ。」
「はい。大丈夫です。」
だって、修学旅行もあるんだしね。
注射だっていつまでもやりたくないし。
「うん、わかった。そしたら、また3日後にしようか。でも、どうしてもつらくなったら教えてね。また一緒に考えるから。」
「はい。ありがとうございました。」
と、6回目の注射もなんとか終えた。
