
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第54章 胸の"トクン"は恋の病
「あ!おねぇちゃん!!がんばれ〜!」
っ…!!
この声は、智樹くんだ。
と振り返ると、
智樹くんと、手をつないでる五条先生が。
"トクン"
「…っ!!!?」
ガシャン!!
神崎「ひなちゃん!?」
五条「ひな!?」
智樹「おねぇちゃん!?」
今…、トクンってなったよね…?
わたし、智樹くんに恋してるの…?
って、そんなわけない。
五条先生に決まってる。
わたしが恋してるのって五条先生…?
五条先生のことが好きなの…?
振り返って五条先生を見た瞬間、胸がトクンと高鳴って、びっくりしすぎて手に持ってたマスクを落とした。
それで、咄嗟に胸を押さえて必死で頭で状況整理するけどパニック。
「おいひなっ、大丈夫か?胸苦しいのか?」
で、気づけば目の前に五条先生がいてもう頭が真っ白。
「え、あ、あ、あの…だだダイジョブ……」
「全く大丈夫じゃないだろ!心臓痛いのか?」
「ち、違う…、心臓は痛くなくて…。」
と話してると五条先生の手のひらがおでこに。
"ドキッ"
…っ‼︎
「熱ないな…」
「ダ、ダイジョウブデスカラ…。」
