
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第54章 胸の"トクン"は恋の病
_____翌日
「ひなちゃ〜ん!モクモクタイム行くよ〜!」
「は、はい…」
今日は神崎先生とか…。
本当にそのテンションには一生ついて行けないよ。
と元気が良すぎる神崎先生と今日も吸入へ。
「はい、ひなちゃんマスクどうぞ。」
「あの、わたしはなんでマスクなんですか?咥えるやつじゃなくて。」
「だって、ひなちゃん下手だから。」
えぇっ!?
そ、そうですか、そんな理由ですか。
てか、どストレートに言い過ぎじゃない!?
鬼さんよ…。
「そうですよね、すみません…。」
と大人しくマスクを口に当てて、
「スー……ハァッ…ゲホッ、ゲホゲホゲホッ…!!」
やっぱりこうなってしまう…。
「ハァハァ…ゲホゲホッ……ハァ…ッ……ゲホゲホッ…」
「ひなちゃん、えらいえらい。頑張れ!」
っていうその応援がもう嫌になるくらい苦しい。
はぁ、この煙しんどい…
