ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第138章 淀み
でも、またまた今度は、
宇髄「ひなちゃん痛みかなり強い?」
「コクコクコクッ…、はぁ、はぁっ、もういきみたいかも…っづ」
宇髄「ちょっと待ってよ。内診しよう。」
って、内診してもらっても、
宇髄「7cm。まだいきむの我慢してな。頑張って逃そう。」
こんなに痛いのにまだ7cmで、麻酔を追加してもらったら、
「うっ……、オエッ…、ゴホッ、うっ、オエッ!!」
痛みは落ち着くのに、また気持ち悪くなって、今度は本当に吐いてしまって、
宇髄「吐き気止め足してるけどまだ気持ち悪い?」
「ハァ、ハァ……コクッ…」
宇髄「これ以上は麻酔が合わんかもしれんな…。1回麻酔やめてみる?その代わり、痛いのは我慢しないといけないけど…」
麻酔のリスクは出産前からわかっていた。
わたしは過去に麻酔で気持ち悪くなった経験があるから、こうなる可能性は十分にあった。
それでも、宇髄先生や、藤堂先生や工藤先生とも、もちろん悠仁さんとも。みんなでたくさん相談して考えて、無痛の方がメリットが大きいねと無痛に決めて、麻酔に関しては、最初から吐き気止めを入れてもらって対策していた。
けれど、麻酔の量が増えてくると、やはり身体が拒み出してしまったよう。
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