
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
検査の時から、五条先生が頭に浮かんで離れない。
宇髄先生があそこを見たり、触れたり、指を入れたり…
五条先生以外の誰かにこんなことをされてるのが、いけないことに思えて仕方ない。
見ないで欲しい。触らないで欲しい。
嫌だと思う気持ちが、単に恥ずかしいとか治療が怖いとか、今までのそれとは明らかに違う。
事故に遭う前、わたしは五条先生と初めてそういうことをした。
最後までじゃないけど、立派にそういうことを成し遂げて、しかも、それをもう何度もしてきた。
五条先生に愛されることを知って、完璧ではないにしろ、心も身体も、女の子から女になって、治療がより苦しいものになってしまった。
そして、宇髄先生はそれをわかっているわけだ。
