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5 minutes妄想シチュエーション♡

第2章 すき焼きの、(焼き、抜いて!)・隣近所の大学生→会社員



 甘いかなぁ。私は、朝甘いもの食べるとシャキッとするから好きなんだ。さぁ、今日も自分を甘やかさなくちゃ!って。


 人間は、特に日本の人は、自分に厳しくすることが美徳みたいに考えてるところがあるでしょ。長所でも短所でもあると思うな。怠け者は良くないけど、抜けて良いとこまで抜かないのは、エネルギーの無駄遣いじゃない?それに、いつでも好きな時に自分を甘やかせるのは自分しかいないんだし、誰かの優しさを待ってたりしたら、あっという間にタイムリミットになっちゃうよ。限界きちゃう。だから朝は甘いもの食べて、自分は甘やかされるべくして甘やかされる存在なんだって、喝を入れるの。


 いただきます。


 ん!ふわふわパンケーキ、美味しい。ね、お姉さんも好きでしょ。


 だから、お姉さんも、泣いたり怒ったりしてよ。私は頑張り屋さんで完璧なお姉さんがカッコイイしうっとりするけど、我慢しないお姉さんも同じくらい大好きなんだ。



 夜中、お姉さんの泣いてる声で目が覚めた。誰のために泣いてたの?お姉さんが夢の中で呼んでた人って、会社の人?


 そっか。昨日その人が来る予定だったんだ。その人と喧嘩して、来なくなったから、私を誘ってくれたんだね。仲直りしたい?


 今は、分からないか……。


 お姉さんって、我慢が上手。本当はその人と喧嘩なんてしないですき焼き食べたかったって顔に書いてあるし、朝を一緒に迎えるのもその人が良かったって、お姉さんの綺麗な目が言ってる。


 あーあ、私、お陰で不吉な目に遭わなくて済むけど、やっぱりお姉さんの泣き顔見たのは堪えたなぁ。お姉さんにそこまで想ってもらってる、幸せ者にも嫉妬する。私がその人に代わりたい。その人に代わってお姉さんに謝って、お姉さんは正しい、好きな人の言うことならどんなことでも私にとっては正論でした!って肯定する。


 例えば、の、話だけど。


 もう時間だね。お姉さん、今日会社のあと時間ある?良かったらわたしの部屋、来て。


 私今日学校帰ったら、夜ご飯作りすぎる予定なんだ。



《end》

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