テキストサイズ

5 minutes妄想シチュエーション♡

第5章 魔法少女のアルバイト・同僚→同僚(片想い編)



…………。
興味本位?マジ?
あー、憧れに近いんだ。確かにね。日本に生きてたら魔法少女が題材のアニメって一度は通る道だし、なるほどそれでいつもツインテールなんだ。それ貴女にガチで似合うよね。


私?
……私は、きっと貴女に出逢うために、この仕事に行き着いたんだと思う。


(夏の日没、爽やかな涼風に後押しされるようにして、私は貴女の両手をとった。胸の位置まで持ち上げて、やっぱり正面から見ると本当に可愛いその顔を飾るきららかな目に、他愛ない笑みを送る)


私もとり憑かれてるのかな。貴女に出逢ってから、毎日が落ち着かないんだ。私の生活の中心が、それまでとは違ったっていうか……あなたを見てると守りたくて、懐かしくて、仕方なくなる。
あ、ナンパじゃないから!だから、精神的にごちゃごちゃしてるっていうか……


いっそ貴女に依頼してみよっかな。
除霊して下さい!って。


(それで解決出来るなら、こんなもどかしさは最初から持て余さなかったと思う。こんな冗談を繋げて、繋げて、貴女を引き止めることしか出来ないのは、私の気持ちが貴女の負担になると分かっているから。貴女には将来を約束した人がいる。だけど私には、あの男より貴女を想える自信がある。貴女に暗い顔をさせて、泣かせてばかりのアイツより)


……やっぱり、怪我してるじゃない。
っていうか、こんな暑いのにいつもカーディガン羽織ってるよね。見せて。


(貴女をさらって逃げてしまいたい。魔法少女としては新人の貴女の戦いにおけるセンスは、事務所の人達も一目置いている。私が許し難い貴女の傷は、もっと無神経につけられたもので……)


見せられないなら、デートして。今日これから。


なーんてね。さっきはお仕事一人で頑張ったから、お疲れ様のお茶でもご馳走したくなっただけ。これから仲良くやっていくんだし、親睦も兼ねて。


遅くなったら、ちゃんと、貴女と彼の愛の巣まで送って行くから……ね?







《end》

ストーリーメニュー

TOPTOPへ