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だから愛して 「改訂版」

第1章 だから愛して 「改訂版」

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 わたしは、そのまま、先生のあれが、わたしのあそこの中に、入ってくるのかなと思っていました。
 でも、先生の言うのを聞いて、一週間待とうと思いました。
 先生は、たぶん、わたしが雰囲気にのまれてセックスをするのを、さけてくれたんだと思ったからです。
 ほんとに、セックスを先生としたいと思っているのか、わたしが自分の気持ちを確かめる時間をくれたのだと思います。
 でも、いまから考えると、智さんの、おおきな焦らしだったのかもしれません。
 焦らされたあとのほうが、気持ちいいからです。
 まぁ、それは考えすぎでしょう。
 このお話では、わたしは智さんを先生と呼んでいますし、智さんも三崎さんと呼んでいますが、みなさんにリアルな感じでお伝えしたいと思いましたので、このように書きました。
 一週間後、先生の家にお泊まりすることにしました。
 両親には、大学の友人宅に泊まると言いました。
 わたしは、セックスを先生としたいという気持ちが、一週間のあいだずっと続いていました。
 日を追うごとに、その気持ちが強まっていく感じでした。
 先生の優しさが、嬉しかったからです。
 あそこまで気持ちよくしてくれた、先生が好きになったようです。
 わたしは、いままで、恋愛経験がありません。
 でもこんなに先生に逢いたい、セックスを先生としたいと思うのは、立派な恋だと思います。
 優しくて、逞しくて、あんなにわたしを気持ちよくしてくれた先生に、わたしは恋しています。
 セックスは、わたしが気持ちよくなるためだと言ってくれるのですから、恋してしまいます。
 先生が、わたしを好きになってくれるかどうかは、わかりません。
 それでも、いいんです。
 わたしは、わたしの気持ちに正直になっていればいいんです。
 先生は、わたしが、泊まりたいと電話をしましたら、とっても喜んでくれました。
 はやく土曜日がくればいいなと、毎日思っていました。
 やっと、土曜日になりました。
 お泊まりするのだから、そんなに早くなくてもいいはずなのに、十一時には、先生の家に着きました。
 先生は、びっくりしたようですが、ほんとに嬉しそうな顔をして、
 「おはよう
  嬉しいな
  こんなに早く
  来てくれるなんて」
 と、わたしの手を取って、抱きかかえるようにして椅子に腰掛けさせてくれました。

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