
❇️片暉の残照❇️
第19章 赤と青の欲望
「許嫁…リスト…――――って、前にロミ様が言っていたやつですね!」
興味を持ったのか、テイスがミルクティをテーブルに置き身を乗り出した。
「///あっ、ハジロ公爵嬢!」
コーテルは自分の許嫁リストをテイスに見られるのが恥ずかしく…とっさに隠そうとした!
「あっ、あ――――…ですよね…これは…私が見ていいものじゃないですよね?へへへ失礼しました」
テイスは慌てるコーテルの姿の他に、ニコルやキロの「はしたない!」の言葉に行動に急ブレーキがかかった。
「ハハハ!別に――――…各令嬢にも同じリストが配られるんだ、見せても害はないどろ?コーテル…大丈夫か?」
ロミのあっけらかんとした言い方にコーテルは「えっ///はい!別に隠したかった訳では!」と、しどろもどろだが謝るテイスに胸を張った。
