
❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
晩餐会の準備が整うと、お父様が私のドレス姿を見て感動していた。
「しかし、光栄だ、テイスの社交界デビューのエスコートをできるとは…パパ嬉しいよ!
まぁ――――…メルトには恨まれるけどな…」
「本当に――――…素晴らしいドレスだわ…。レンティス王のセンスは本当に素晴らしい」
王様からプレゼントしていただいたドレスと眼帯を身につけ、髪をセットしてもらうと…
鏡には自分じゃない……立派な令嬢がそこにいた。
「///成祝の時にお母様が選んでくた去った白いドレスも素敵でしたが……この///ドレスは……なんだかお姫様になった気分です!」
薄ピンクのドレスは裾に向かうほど緑色が広がり…王様の大好きな“ティアラ”の花びらのようで…ワクワクする。
しかも、後ろの腰には大きなレースのバラが飾られ…気品と優雅さまで表現されていた。
「///我が家の代表的なバラがモチーフとは……王様の心遣いに感謝だ!
まるで、バラの妖精のようだよテイス――――」
