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菜摘と瑠花の日常♪

第4章 修学旅行2日目


「あ、菜摘ったらどこ行ってたのー?」

「ごめん、今美佳と花菜ちゃんに似た人がいたから顔を見たんだけど人違いで…」

「そっかあ…」

舞ちゃんの顔を見てみると、もう泣きそうな表情をしている。
ま、泣き真似だけど。


「舞ちゃん…?」

瑠花は本当に心配しているようで、舞ちゃんの顔を覗きこんでいる。

顔近いって。

瑠花の馬鹿。


「瑠花ちゃん…ごめんね…」


「私は全然いいよ!
もう1時間もないし、もう3人で回ろう?
舞ちゃんがそれでも良かったら……」

あーもう。
瑠花の馬鹿馬鹿馬鹿。


「瑠花ちゃん、本当?
ありがとう!」


舞ちゃんのきらきらとした表情にかちんときた上に、瑠花は3人と言ったのに舞ちゃんはまるで私がいないかのように瑠花とべったり。

瑠花も舞ちゃんに付きっきりで全然私のこと気にしてないみたい。

瑠花の馬鹿……。

何回もそう思いながら、瑠花のことはやっぱり不安で黙って後ろを歩くことにした。


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