
狼からの招待状
第1章 幻都
「ソンニン?」親しげな呼び掛けに、後ろを向くと、段ボール箱を2個重ねて持ったフライが、笑顔で立っていた。
「ここでも、バイト?」「はい。日中は大抵ここです」ドサリと段ボールの箱を、通路に置く。
「重そうだね」「写真集はそうですね。おかげで、いいトレーニングになります」そう云いながら、高い棚に手を伸ばし、本を補充していく。「長いの? このバイト…」「4年に、なります」奥の通路から、あまり上手くない英語で、黒髪を長く垂らした小柄な東洋女性が、本棚をさしフライを呼んだ。
レジの後ろの通用口から、図書館でよく見かける、キャスターとハンドルのついた箱を押してくると、フライは女性が選んだ写真集を、次々とその中に入れる。
箱がいっぱいになり、女性からカードを手渡され、レジに行き、大きな段ボール箱に写真集を移し始めた。荷造りして、航空便で送るらしい…メイル・ヌードの写真集だった。
小柄な女性は、棚のフリーペーパーを読んでいる。肩から下げた白っぽいバックから、画材や丸めた紙が覗いている。画家のようだった。
「ここでも、バイト?」「はい。日中は大抵ここです」ドサリと段ボールの箱を、通路に置く。
「重そうだね」「写真集はそうですね。おかげで、いいトレーニングになります」そう云いながら、高い棚に手を伸ばし、本を補充していく。「長いの? このバイト…」「4年に、なります」奥の通路から、あまり上手くない英語で、黒髪を長く垂らした小柄な東洋女性が、本棚をさしフライを呼んだ。
レジの後ろの通用口から、図書館でよく見かける、キャスターとハンドルのついた箱を押してくると、フライは女性が選んだ写真集を、次々とその中に入れる。
箱がいっぱいになり、女性からカードを手渡され、レジに行き、大きな段ボール箱に写真集を移し始めた。荷造りして、航空便で送るらしい…メイル・ヌードの写真集だった。
小柄な女性は、棚のフリーペーパーを読んでいる。肩から下げた白っぽいバックから、画材や丸めた紙が覗いている。画家のようだった。
