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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第20章 5syoku



二宮「それにしても親戚のお兄さんも大変だよな、こんな問題児と一緒に暮らして。」


狛犬「ちょっ、問題児って酷い!!」


優誠「へぇ…親戚のお兄さんって人と一緒に暮らしてるの?」


狛犬「うん!すっげぇ頼りになる人なんだよね〜!」


松本「お前昔っからおっちょこちょいだからなぁ…お兄さんにも迷惑かけまくってんだろ?」


狛犬「あははっ、まぁね。」


二宮「あーあ、こんな奴と一緒に住んでるお兄さんかわいそうに。」


狛犬「どういう意味だよ?!」


聖輝「あの…狛犬さん…家族は……?」


狛犬「あぁ、俺の両親ね、転勤して海外に住んでるの。」


優誠「海外?商社マンとか?」


狛犬「うーん、サラリーマンじゃなくて…俺の親父フレンチシェフなの。」


聖輝「ふっフレンチシェフ?!」


優誠「マジで?!」


狛犬「まぁ…うん。」


二宮「俺も初めて聞いた時耳疑った。」


松本「お前の親父さんすごかったもんな。」


優誠「すげぇ…フレンチシェフで海外にいるなんて…」


狛犬「対したことないよ!前に修行してたところのオーナーに抜擢されただけだよ。」


聖輝「いやいや!それだけでもすごいですよ!!」


優誠「そうだよな!親父がフレンチのシェフってことは…お前金持ちだろ?」


狛犬「そんなことないって!ニノに比べたら全然!」


松本「そりゃそうだろ。」


狛犬「それに、仕送りはしてくれるけど…月の小遣い5千円だから。」


聖輝「何で5千円しかないんですか?」


狛犬「親戚の兄ちゃんがさぁ〜厳しいんだよね!高校生なら高校生らしく生活しろって…」


優誠「あぁ、なるほどね。」


狛犬「どうしても必要な時だけ俺の貯金使わせてくれるんだけどね〜」


松本「しっかりした人だよな、あの人。」


聖輝「会ったことあるんですか?」


二宮「まぁね。」

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