
新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第15章 クラウン
聖輝「…どうして知ってるんですか?松本さんが風邪引いてること…」
横山「えっ?」
聖輝「さっきガラガラ声って言いましたよね?確かにこの間松本さんと会った時…松本さんの声は枯れていました。」
聖輝「でも横山さん…さっき言ってましたよね?松本さんの声知らないって…どうして今の松本さんの声がガラガラだって分かるんですか?」
横山「…っ?!」
聖輝「人間初めから声がガラガラな人ってほとんどいませんし、顔見ただけでは声の質なんて分かりっこない…」
聖輝「不思議ですよね、どうしてあなたは見抜いたのでしょうか。」
横山「いっいや…それは…」
「その答えはお前と松潤が何らかの形で繋がってるから。」
横山「だっ誰や?!」
パチッ!!
倉庫の照明がつき、僕達の目の前にいたのは狛犬さんだった。
