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ぼっち─選択はあなたに─

第18章 バトルトーナメント【6回戦】

「なんですって!? アズサが化け物にやられたですってぇ!?」

 店から急いで戻ってきたレシピェールが、観客席に来るなりすっとんきょうな声を出して叫んだ。

「アズサが化け物にやられたんじゃなくて、アズサがシャドー化した化け物だったらしいわよ。なんでも第一回バトルトーナメントの優勝者がアズサの能力を狙って、食べて化けたみたい。あたしもさっきファンから聞いてびっくりしたわ」

 チェキ会から戻ってきたアバレセーラーが詳しく説明する。

「すごい戦いだった……アズサさん、自分の腕食べちゃうし……おえっ」

 ウラユは今にも吐きそうだ。

「そんなっ……アズサが化け物だったなんて信じられないわ……」

 レシピェールは1回戦でアズサと戦ったことを思い出した。どう見ても爽やかなイケメンにしか見えなかった。

「どうしてアタシは食べられなかったのかしら……」

「オカマだったからなんじゃないですか」

 ゲンブがそう突っ込むと、

「オカマでもいいから食べて欲しかったわ! あなたと一心同体になれるならっ……」

「いや、中身はダイソンやで」

 レシピェールはオウオウ言いながら泣き出した。

「なんでそんなオットセイみたいな泣き方……てか、あんたらユズリノはんとメキユはんの試合見ないんかい。さっきから二人とも睨み合ったまま動いてないけど」


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