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　　　　　　　　　４６

　先生は、わたしを、さやかちゃんと呼んでくれています。
　先生も、わたしを好きになってくれているんだわ。
　嬉しい。
　ほんとに嬉しい。
　「先生
　　わたしも
　　小村さんと
　　呼んでいいですか？」
　「駄目だ」
　「えーっ」
　「智と
　　呼んでほしい」
　「…さとしさん
　　…智さん
　　智さん好き」
　「さやかちゃん
　　大好き」
　「せん…
　　智さん
　　来週は
　　必ず
　　愛してね」
　「もちろん
　　だけど
　　さやかちゃん
　　無理しないでね」
　「はい」
　「三週続けてが
　　無理だったら
　　次にしよう」
　「大丈夫です
　　わたしは
　　両親には
　　信頼されていますから
　　でも
　　無理はしません
　　智さんが
　　いつでも
　　愛してくれると
　　思っていますから」
　智さんは、その日は、ステーキを焼いてくれて、一緒に風呂に入り、一緒に寝て、ずっとずっとわたしに優しく優しくしてくれました。
　智さんは、わたしたちの関係は、セックスだけのものではないと、言ってくれます。