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桃尻少年

第2章 始まりは屋上

「ツグミ?また女みたいな名前だな?!」



名前まで丁度良いと思いまた、思わず笑ってしまった。勿論、名前を笑われた次弥は不快で眉間にシワを寄せた。

名前や顔をバカにされるには慣れているが、慣れている分だけ敏感でもあるのだ。



「ここ、座れ。」



そう言った清人の横に胡座をかいて座ると、次弥もまた清人の顔をまじまじと見た。

そして、その時に始めて気がついた。


『高瀬清人だ』
清人は入学式から目立っていた。一週間もすれば、一度は名前を耳にする程のモテ男。特定の彼女はいないが、常に女をはべらかしていた。

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