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年の差は媚薬

第8章 9章

-----ショウタが消えた。

あのホテルの日から2日後だった。

母親は半狂乱になって私のところにもやってきた。


「探さないで。心配しなくていいから」

という置き手紙が、彼女を警察に走らせることを止めていた。

「何か変わったことなかったですか?何か心あたりは…」


と母親は泣きながら私の前で泣きじゃくる。

そして、パソコンの教師であり、仕事を世話してくれた恩人である私に対して何度も詫た。


「ごめんなさい。あんなに親身になって世話してくれたのに…ほんとにあの子ったら」

と何度も土下座をする彼女を見て、私は青ざめるだけだった。


別れさせた彼女の家にも電話をしたそうだが、冷たくあしらわれたのは当然だった。


-----ショウタは私には置き手紙を残さなかった。

恨みつらみでもいいから、何か書いてほしかった。


その日から私の体はずっしりと重い粘体質の物質に変わった。

会社に休暇届けを出したのは、それから3日後だ。


寝込んでいる私をショウタの母親は看病しにくるようになった。

それが辛くて辛くてたまらなかった。
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