
君と僕の世界(嵐)
第5章 遊園地デート
後輩のチケットか?それとも先輩の?斜め上を行く翔ちゃんなら美術館も有り得る。
…正直あんまり期待なんてしてなくて、
どうせならのんびり過ごしたかったな、なんて気持ちで
俺はそのチケットに焦点を合わせた。
…そこにはカラフルな模様と
1匹のねずみが描いてあった。
和也「……もしかして…これ…。」
翔「ふふふ、あったり〜!」
翔「夢の国!行こっか!」
和也「…ゆめの…。」
和也「デ…っ!えええ!」
ゆ、夢の国…?!
そうだ、このチケットは間違いない…!
ディズニーリゾートのチケットだ…!
和也「で、でも!そんなとこ行ったら…!む、無理だろ!バレるに決まってる…!」
翔「大丈夫、そのために俺、変装の技術身につけてきたから!ほら!」
翔ちゃんの鞄からはディズニー仕様の帽子やサングラスがどんどん出てくる。
やけに荷物が多いなと思っていたが、そういう事だったのか…。
いや、だけどそんなんで変装になるのか…?
顔の3分の2を隠していてもバレる時があるくらいだ。…信用ならない。
翔「これのすごさ、知らないでしょ?ほら、付けてみて」
和也「えぇ…っ。こんなのほんとにつけるの…?」
翔「こんなのって!かわいいミッキーちゃんのサングラスだよ!失礼な!」
怒られちゃった…仕方ない。
俺はその、レンズがミッキーの形をしてるサングラスを渋々かけてみた。サングラスなんて普段かけないからちょっとだけMJになった気分。…まあ、ミッキーなんだけど。
俺はどんなものかと常に持ち歩いている仕事用の鏡で確認した。
和也「…あれ…。案外わかんない…?」
耳の部分が大きくて眉毛まで隠れるから
たしかにこれは…変装に向いてるかもしれない。
翔「でしょ!いいでしょ!そしたらこれ、帽子!トドメ!」
和也「…ミッキーの…帽子…。」
それはまるでミッキーが頭をかじってるかのようなデザインの帽子。
まあ、かわいいけど、完全に変な人だよ。
和也「これ…逆に目立たないかな…?」
翔「なーに言ってんの。ディズニーランドだよ?それに堂々としてれば結構バレないもんだって。かずだってそのモットーでしょ?」
和也「そう…だけど…。もし、バレたら…」
翔「もう、始まる前からそんなの気にしてたら何も出来ないよ。俺が大丈夫っていったら大丈夫なの」
