
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
『さぁ、出てきておくれ――――…三郎…』
「(違う――――違う…俺たちは三郎さんじゃない!)」
煌太は耳を塞ぎながら固く目を閉じ!そう呟いた!
「(カムイは?カムイは大丈夫?)」
高田は視線をキョロキョロとさせ煌太とカムイを心配した。
「(カルル~…バゥ)」
小声で話す高田に答えるようにカムイは返事をする。
しかし、状況は進展せず――――…声の主は車体をペタペタとさわり中にいる煌太と高田を外へ出そうとし続ける。
「(このままだと――――…ペガサスさんや白馬が危ないかも――――…ど~にかしないと!)」
しかし、車の回りにいるのがあの“銅玄”だと言うなら――――…
遼の左目をくりぬくほどのヤバい霊である…二人は車から動けず…途方にくれる。
