
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
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「煌太はちゃんと休んでろ、俺がしっかり会ってくるから!」
力なくフロアを離れていく煌太の背中にそう言うと、白馬はペガサスと共に境界線を越えていった。
「凄いね白馬は、相方があんな様子だと不安になるもんだけどね」
「相方って、俺たち大学からの知り合いっすよ?しかも、ペガサスさんのオカルトサイト繋がりの」
ペガサスは意外に付き合いの短い二人の関係に少し驚く。
「なんか、長年の腐れ縁的な間かと」
「ハハハ、よく言われるけど2年?ちょいの付き合いっす!でも~、なんか居心地いいし話しも会うし…昔から友達だった気はしますね」
白馬が笑いながら煌太との関係を喋りながら病院の長い廊下を進む。
ペガサスは「へ~…」と、相づちをうちながら白馬の肩辺りをみてクスッと笑う。
ペガサスには白馬の何かが見えているみたいだが微笑ましく目を細めるだけだった。
